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60歳を迎える前に、以前より興味のあった山仕事をゼロから学び、可能性を探る人生旅


by shu-1961natu
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ツリークライミング講習会

7月11日ー12日
山仕事の知識、技術は全く未熟のままであるが、特殊伐採なるものにも興味があり、かねてより樹上作業に関する体験をしてみたいと思っていた。
ツリークライミングジャパン
https://treeclimbingjapan.org/
なる存在を知り、そこで初体験をしようと、県内で4月開催予定の講習会をチェックして申し込みをしたのだが、今年は、コロナ渦で残念ながらの延期となってしまっていた。
そしてようやく今回の講習会(MRS1部門)参加にこぎつけた。
私以外の受講者の方は、関西圏から来られた仲の良い二人組。
しかも、お二人とも私とほぼ同年代で、スキー、釣り、スキューバダイビングなどのアウトドアを楽しんでいる御仁である。
インストラクターの方は県内で、レクレーションや木の伐採作業などを手掛けている方。
https://kinkinkikikin.com/
そして補助者としては、地域振興支援の仕事をするために県外からこの地へ移住してきた青年。

今回の講習はツリークライミングへの入門基礎編である。
クライミングに使用するロープやギアなどの説明を受けて実践へ臨む。
ツリークライミング講習会_b0396667_18542636.jpg
クライミングを始めるまでには、木の選定、用具の装着、ロープ掛け、ロープシステム作りなどの手順がある。
昇降技術についても規定の手法があり、回転の乏しい頭脳、年相応の身体では、ついていくのに精いっぱい。
室内では、ツリークライミングの基礎知識、ロープワークなどを学ぶ。
ツリークライミング講習会_b0396667_18543613.jpg
講習の中では、用具、実技に関して、安全であることが繰り返し強調される。
「命をかける」「命がかかっている」等々・・・。
林業でも、労務災害0を目指し、安全基準が見直され、そうした意識付けがなされている。
果たして現場で、どれほど忠実に順守されているのか・・・。
しかし、改めて、レクレーションにしろ山仕事にしろ安全基準順守は大事であると胆に銘じる。

思った木の枝にロープを設置すること、確実なロープシステムの作成、適切な行動など、気を遣うことが多くて頭も体もやはりパニック状態。アドバイスを受け、インストラクターの動きを参考に
ツリークライミング講習会_b0396667_18544754.jpg
ともかくも実践である。
ツリークライミング講習会_b0396667_18550278.jpg
ぎこちなく登って
ツリークライミング講習会_b0396667_18551357.jpg
である。
アタックする枝、高さを替えたりして数回の昇降体験。
誰でも、もちろん子供でもできるとは言うものの、なかなかに要領を掴まないと楽しんで昇れるという境地には達せそうもない、というのが偽らざる実感。
講習会の終盤は、セットアップ、クリーンアップが出来ているか?ロープワークは?クライミングの基礎知識は?などがチェック。
自己採点としては、心もとないものである・・・ということであろうか。
講習会同志のお二方は、夜は、骨付き鳥、昼はうどんと、二日間で県内の美味を少しは堪能されたみたい。
ツリークライミング講習会_b0396667_18552485.jpg
何はともあれ、念願だったツリークライミングの基礎体験をこの二日間で終了できたことを良しとする。
同志の一人は次なるステップとしてMRS2の講習を受講すると早くも決めているそう。

レクレーションとしてのクライミングも大事であるが、私としては山仕事の一つの技術としてレベルアップしたいものと思う。
インストラクターの方は、林業従事者、造園事業者等が、必ずしも適切な作業方法で施業しているものではないと言う。
そして、アウトドアショップ、ホームセンター等で店頭販売されている安全用具が適切なものとは限らないとも言う。
ロッククライミング、土木・建設作業等で使用する用具と、ツリークライミングや樹上伐採作業等で使用する用具は、そもそも異なるものだとも・・・。
そして店頭で陳列されているカラビナなどは、不特定者が触り、一度落下したものが陳列されているかもしれないから恐ろしいとも言う。
なぜなら、命を預ける用具が少しでも信頼性に疑問が生じるものではだめだとの信念であるからだそう。

インストラクターの方は、今回使用した用具類は、全て自前で直截購入し、使用後も適切に処理して保管しているとのこと。
高価な用具だけに、想定される受講者の数を揃えるのは容易ではないであろうし、又、それらを保管管理することも大変であろうと思う。

それだけ、インストラクターの方が思いを注いでいることがわかる。

帰宅後、インストラクターの方のブログを改めて見ていて、レクレーションとは異なるツリークライミングの世界の一端を知る。
http://antrees2.com/

こうした人たちの自然や木に対する考え、安全作業に対する姿勢などには感じ入ることが多い。
いつもながら、自分にできる範囲、身の丈に応じた行動をベースに進んで行きたい。
先ずは、今回経験したMRS1の知識、技術を確実なものにしたい。



by shu-1961natu | 2020-07-13 09:42 | 山仕事